IMG_85949/5~6の週末は秋の山の花を訪ねる山旅を行いました。

行先は初秋の今も花いっぱいの「花の百名山」湯ノ丸山と、2000mの稜線でミニ縦走が楽しめる高峰温泉~水ノ搭山~篭ノ登山です。
時間があれば1000種類以上の高山植物と出会える花の楽園・池の平湿原の散策も行う予定でした。

この辺りの山は特にマツムシソウが多いです。
初秋のこの時期になるとあっちにもこっちにもマツムシソウが咲きます。だから湯ノ丸山大好きなのです。

IMG_8458湯ノ丸スキー場がある地蔵峠から出発。
まずは夏は牧場となっているゲレンデ内を歩きます。
お天気は高曇り。この時点では雨は心配無さそうでした。










IMG_8461ゲレンデコースを直に歩くのはけっこう大変。急なのです。滑るとどうってことないのに・・・。

牛が眠たそうに私たちを見ていました。










IMG_846730分ほどでゲレンデトップに到着。急だったけどこの程度の時間なら問題なし。

ここから山道になります。











IMG_8474山道になってすぐにマツムシソウが出迎えてくれました!

私の大好きなマツムシソウ。
初秋のこの時期、マツムシソウに会いたくてたまらなくなります。









IMG_8478前方に丸っこい湯ノ丸山が見えています。
その山麓のこの辺りは「ツツジケ原」と呼ばれる信州有数のレンゲツツジの名所です。

私たちは湯ノ丸山にもテレマークスキーでバックカントリーツアーに出かけます。
山頂からあずまやの左に見えているあの斜面を滑り降り、丘陵地帯のような緩やかなアップダウン地形のこのツツジ平ではステップソールスキーで遊んだりしています。楽しいです♪

そう言えばしばらく行ってないな。今度の冬はツアー組もうかな。


IMG_8495ずいぶん登って来ました。地蔵峠の対岸の湯ノ丸スキー場の第2~6ゲレンデ方面が見えています。

むか~し昔、私がまだ東京目白にあるテレマークスキーとクライミングの専門店「C」に勤めていた頃。一緒に遊べる仲間がいない平日休みに、一人で度々このスキー場に来ていました。
レースにも出ていたその頃、ポールも滑れるしちょこっと山にも入れるこのスキー場は私の大のお気に入りでした。
懐かしいなぁ・・・あの頃はハチャメチャだったなぁ・・とセンチメンタルジャーニーしていたら・・・。

IMG_8507何てことでしょう!
山頂に着くと大粒の雨が降りだしました。それもお弁当を広げたとたんに。
・・・ “ 山登りあるある ” ですね。











IMG_8514雨にもめげず、ゲレンデから登って来た道を引き返さず、真裏の烏帽子岳との鞍部に下り、湯ノ丸キャンプ場経由で地蔵峠に戻ることにしました。

これは烏帽子岳。
こっちも静かで良い山です。








IMG_8524湯ノ丸キャンプ場に出ました。
雨はすっかり止んで青空に!

毎年夏の終わりに「DDサマーキャンプ」というキャンププログラムを行っています。場所は毎年変えるのですが、この湯ノ丸キャンプ場の登場が一番多いです。
標高が高くて涼しいし、必要最低限の設備しかなく慣れたキャンパーしかいません。そして初秋の花がたくさん見られるからです。





IMG_8527コロナ対策として複数人でクッキングすることを避けたい今。今年はキャンプのプログラムを企画しませんでした。

いつもここで見ていたマツムシソウに会いたくて、キャンプができないならトレッキングツアーだ!とこのツアーを企画したのでした。

・・・マツムシソウには会えたけど、やっぱり焚火がしたいなぁ。





IMG_8531地蔵峠にあるお店で美味しいソフトクリームが食べられます。
おやつね、おやつ。

これは34番。牛乳とこけもものWソフトクリーム+キイチゴソースがけ。
このお店ではびっくりするくらいソフトクリームのバリエーションがあります。
番号で注文することになっていますが、全てを理解してオーダーするのは至難の業です(笑)。




IMG_8494この日湯ノ丸山で見られた山の花です。

まずは何と言ってもマツムシソウ。
ですが、このイワインチンがなぜかとってもたくさんあるのです。
ほかの山でこれほどたくさんイワインチンが咲いているのを見たことがありません。

濁りのないきれいな黄色とシラネニンジンのような切れ込んだ繊細な葉っぱが特徴です。
一度覚えたら忘れることのない個性的なお花です。



IMG_8488リンドウの青紫が本当に美しかったです。














IMG_8480愛らしいウメバチソウ。














IMG_8485上品なミネウスユキソウ。
ステキだなぁ。













IMG_8560この日は高峰温泉に泊まりました。
“ 日本秘湯を守る会 ” のお宿です。

この辺りの山でツアーを組む時によく利用しますが、こんな山上にこんなステキな旅館があるのか・・・と驚きます。
何と言っても温泉がすばらしい、ウッディな館内がステキ、和食のお食事は心も身体にも嬉しい、スタッフさんの対応が丁寧・・・・。どれをとってもすばらしいお宿なのです。





IMG_8552小樽の北一硝子のランプが飾られる館内。














IMG_8569女性用内湯の一つ “ 四季の湯  ” 。
まずはここに入ります。乳白色のぬる湯の源泉と加温したお湯と2つの浴槽があります。
男性用の内湯は “ 高峰の湯 ” と言います。

窓の外の針葉樹が高山の景色です。









IMG_8575こちらは “ ランプの湯 ” 。男女別にあるもう一つの内湯です。
こじんまりして居心地良いです。












IMG_8549絶景の “ 野天風呂 ” です!
夕焼けの景色を独り占めできました。













IMG_85829/6、2日目は高峰温泉から水ノ搭山~篭ノ登山へと2000mの稜線を縦走する予定でした。

・・・が、夜中の雨が止んだと思ったらまた降りだしました。そしてけっこうな風。
はるか南海上にある台風10号の影響のようです。

縦走を諦め、花の楽園・池の平湿原で軽いハイキングに予定変更しました。





IMG_8601広い!
浅間山の噴火によって作られたこの湿原には、雪解けの春から晩秋まで、びっくりするくらいたくさんのお花が咲きます。

初秋の今もマツムシソウ、アザミ、ワレモコウ、キオン、カワラナデシコ、リンドウ、などのお花、コケモモやクロマメノキ(野生のブルーベリー)がいっぱいでした。






IMG_8613珍しいヤマラッキョウの花を見つけました!














IMG_8619小諸の街が見えました。
下界は晴れているようです。













IMG_8621本当に美しい場所です。心が生き返ります。

最近はご無沙汰していますが、ここにもスキーで来ますよ。
湿原の周囲にある小高い山から滑り降り、湿原の中を彷徨い歩きます♪

この辺りはカラマツの原生林が広がっています。秋が深まりカラマツが黄金色に色づく頃もいいのです。

そんな季節はまだまだ先のように思えますが、きっとすぐに来てしまうのでしょうねぇ・・・。