19春のバックカントリースキーが最も楽しい時期に、今年は山に行けませんでした。
スクールとして仕事にならず大打撃ですが、個人的にも残雪期の山に行けなかったことはとっても寂しく切なかったです。

スクールのお客様やこのブログを見てくださる方の慰めや気晴らしになれば・・・と始めた「行ったつもりツアー」。過去数年分のツアー写真を編集してお届けしてきました。
それももう17回目。膨大な写真を選別するのは大変な作業でしたが、「楽しみに見ている」とのご連絡をいただき、それが励みになりました。

1今回は北アルプスの立山です。
ダイアモンドダストでは4月中旬から5月中旬までは月山、八甲田、鳥海山と東北でのツアーが続きます。それらが終わった5月末に北アルプスでのツアーを行います。
北アルプス立山か乗鞍岳のどちらか、あるいは両方のツアーでスキーシーズンのプログラムは終了。これらが「打ち上げツアー」になります。

大町の立山黒部アルペンルートの起点・扇沢から入山します。

2扇沢からの入山の場合はトロリーバス(数年前にトロリーバスから電気バスに変わりましたが、ついこう呼んでしまいます)→ ケーブル → ロープウェー → トロリーバス と乗り継いで室堂に入ります。
途中ダムサイトの歩きもあり、この移動はかなり長いです。スキーブーツ履いて、ザックとスキーを持っての移動はけっこう大変。ですがダムサイトに出て残雪と新緑の北アルプスを眺めると、そんなマイナスな気持ちも吹き飛びます。ひんやりした山の空気にどんどん気分が上がっていきます!

3室堂ターミナルに到着。ここで富山側からアルペンルートに乗ってきた関西方面からの参加者と合流します。

ターミナルの建物から外に出ると、強烈な春山の日陽ざしに目がつぶれそうです!

下界はもう初夏だというのに、標高2450mの室堂はまだまだ雪だらけ。いつまでも雪を追いかけていたい私たちにとって、ここは最後の砦です。



5乗り物で一気にこんな標高まで上がってくると、高山病になる人が出てきます。そこまでではなくても、なんだか身体がだるい・・・いつものように歩けない・・・ターンが続かない・・・とか。
これは全て標高が高くて空気が薄いせい。なので私たちの立山ツアーは決して無理はしません。ものすごくゆっくりペースで行動し、しょっちゅう休憩タイムを取ります。

準備もゆっくり行い、まずは浄土山奥の2668mピークまで登って滑ります。こんな斜面です。左に上がっていくのが浄土山。

6滑りやすいザラメ雪にテンションが上がります。
楽しそうに滑っている参加者を見ると、こちらも楽しくなります。










7こちらはクールに攻める参加者。












8宿泊はだいたいみくりが池温泉です。
何と言っても温泉がすばらしい。室堂ターミナルから近いのと、食事が美味しいことも気に入っている理由です。

アフタースキーはみくりが池温泉の石畳のテラスで打ち上げタイムです。






9お疲れ様でした~
ほど良い運動の後、まだ日が高いうちからのビールは最高です♪

一気にこの標高に来たので無理はしない・・・と書きましたが、ビールは飲んでしまうのですね。ここは控えめにしないんだ(笑)。

さっ、温泉、温泉・・・♪




12夕方になると富山の街の方角が夕焼けします。
それはきれいです。

夜には富山の街の夜景も見えます。ダウンジャケット羽織って夜景を見に外に出ます。

下界はもう暑くなり始めているこの時期。ちょうど今頃ですよ。この山上ではダウンジャケット羽織って夜景を見ているなんて、山を知らない人は想像もできないでしょうね。



13みくりが池温泉の夕食です。
さすが富山県、海の幸も出ます。

温泉の写真はありませんが、白濁した硫黄泉はとても温まりますし、お肌もしっとりします。








162日目は雷鳥沢方面に出かけたり、山崎カールに出かけたり、室堂の中を滑ります。

この日は雷鳥沢にお出かけ。
それにしても良いお天気です。








17室堂の全部が見渡せます。こんな景色の中で滑れる幸せ。
スキーで行く東北の山が大好きですが、立山はさすがに別格です。景色が全く違う。
この高山の景色は他の山では見られません。








11スキーが終わり、またみくりが池温泉のテラスで打ち上げです。
今日は甘い物・・・の人たち。










10私はこれ。
標高が高いとそれだけで身体を維持するための基礎代謝が上がるって言うじゃないですか。だからケーキ食べてよし・・・。









15立山での打ち上げツアーは基本は土日で行いますが、月曜に希望者のみの延長ツアーがあります。
 “ プラス1デーツアー ” と言います。

その月曜の延長ツアーは、室堂から一ノ越に上がり、御山谷を滑って、途中から東一ノ越に出て、一ノ越からタンボ平に滑り込むことが多いです。

タンボ平に滑り込むとアルペンルートのロープウェーの黒部平駅まで滑っていけます。
そのまま解散にするのです。


18これは一ノ越から御山谷の滑りはじめたところ。











20これも御山谷。
もう少し先まで滑ったら東一ノ越に行くべく、左の山腹のトラバースに入ります。

御山谷はこのまま黒部ダムまで滑っていくこともできます。







24東一ノ越からの滑りです。

このルートを滑るのがダイアモンドダストの立山ツアーのハイライトです。
出だしはかなり急なので、みなさん気合が入ります。







26ここを滑ってきました!












25上にロープウェーの大観峰駅が見えています。

この東一ノ越からタンボ平へと滑るルートはアルペンルートのロープウェーの中から見えています。

一ノ越に登ってから御山谷上部を滑り、さらに東一ノ越からの急斜面を滑った参加者たちはお疲れが出る頃。
上部をロープウェーが通る時だけはしゃっきりとね、見られているから・・・と激を飛ばします。


27黒部平駅に到着しました。滑ってきたところを振り返ります。
・・・満足です。

満足はしていますが、これでスキーシーズンが終わりかと思うと、もう一度室堂まで戻りたくなります。

この時期でも雪を諦められない私たち。
“ 全部雪のせいだ ” というJRスキーのCMがありましたが、私たちが諦められないのは “ 全部立山のせい ” です(笑)。