IMGP80174/29。本当なら今年は八甲田ツアーの一回転目が終わって、オプションの岩木山ツアーの日です。
酸ヶ湯から岩木山へ遠征して、夕方に弘前城でお花見して、夜は弘前の居酒屋で美味しい郷土料理を食べてから酸ヶ湯に戻る・・・はずでした。
あぁ、寂しいなぁ。

今日の「行ったつもりツアー」は・・・
“ 夏が来なくても思い出す、はるかな尾瀬 ” 
そう、至仏山です。

IMGP8050ダイアモンドダストでは4月の月山ツアーの翌週、G.Wの前の週に至仏山ツアーを組んでいます。昨年は山小屋のオープンが予定と合わず、ツアーできませんでしたけど。

お昼ごろ集合になる初日は、鳩待峠から悪沢岳手前まで登りオヤマ沢を滑るショートツアー。2日目に至仏山山頂まで行き、悪沢やムジナ沢を滑るツアー・・・と、こんな感じで行っています。



IMGP7869植生保護のために入山規制がある至仏山。G.Wの一週前に鳩待峠に行く林道が開いて、山に入れるようになります。残雪期に至仏山に入れるのはここから連休終わりまでの期間だけ。なのでものすごく混みます。
連休の一週前でもオープンを心待ちにしていた人たちで大賑わいです。
大賑わいだけど、不思議と嫌な感じが全くしない。みんなウキウキ楽しそうだからでしょうね。

写真は鳩待峠から歩き始めたところ。

IMGP7693鳩待峠からまずは悪沢岳~小至仏山~至仏山へと続く稜線へと夏道のある尾根を辿ります。
この尾根を滑って戻ってきても楽しいです。










IMGP7698森が途切れると小至仏と至仏山が現れます。
広い斜面!
見えている斜面のどこでも滑れます。
最後は沢を渡らなければいけないので、それを考えて滑るラインを選ばなくてはなりませんが。







IMGP8064稜線に出ました。
真ん中の白い平が尾瀬ケ原、その上にあるすっきりとした形の山が燧ケ岳です。燧ケ岳の左後ろは会津の山々。

テンション上がってきましたよ!







IMGP7702稜線の先には小至仏山と至仏山。だんだん近づいてきました。
斜面を滑っている人も確認できるようになってきて、気がはやります。

この辺りから先、右側斜面はどこから滑りだしても楽しいです。






IMGP8076小至仏山を過ぎて、もうすぐ至仏山です。












IMGP7886至仏山に到着!

岩が積み重なる山頂。手前でスキーを外して行きます。
山頂からは足元に尾瀬ヶ原、尾瀬ヶ原を挟んで対岸に燧ケ岳。その左後ろには近くなった会津の山々。
燧ケ岳と反対側には上州武尊山や谷川連峰、平ケ岳方面・・・。
絶景です。
乾いた岩の上はポカポカ暖かく、お昼寝したくなります。

IMGP8096ヤッホ~
ヤッホ~(やまびこ)

いい景色でしょう?

まだ白い尾瀬ヶ原。木道は存在がまだわかりませんが、融けだした流れが雪原を横切っているのはよくわかります。
水芭蕉も黄色いリュウキンカもまだまだ先ですね。



IMGP8243本格的にお昼寝してしまう前に・・・
やる気スイッチオンにして滑ります!
至仏山から悪沢を滑ることが一番多いです。
出だしだけほんの少し傾斜がありますが、だんだん緩くなります。








IMGP8134楽し~い♪
シンクロする二人。











IMGP7767カッコい~い~♪


ほどよい傾斜に滑りやすいザラメ雪。もう言うことありません。








IMGP8094立ち木によってなんとなく区切られてはいますが、大きな斜面です。

残雪期の限られた日程にびっくりするほどたくさんの人が登る至仏山ですが、滑る場所が広く分散するので全く困りません。







IMGP8057どこを滑っても尾瀬ケ原が見えます。












IMGP8090どんどん滑ってどんどん高度が下がり・・・
気が付くと対岸の燧ケ岳が高くなっています。
もうすぐ広い斜面が終わり、森の中に入っていきます。

しばらく森の中を移動し、悪沢とオヤマ沢を渡ります。最後は鳩待峠へと登り返してツアー終了です。





べたぶみ坂その鳩待峠への登りでちょっとした楽しみがあります。
私たちが勝手に “ ベタ踏み坂 ” と呼んでいる極短い急坂。ジグザク切って登る横幅はないし、階段登行するには長いし。で、シールで直登になるわけですが、これがけっこう限界ぎりぎりでスリップして振り出しに戻る人が続出します。
そこをムキになって「シールで直登」にチャンレンジします。



IMGP8099ほかの方の通行の邪魔をしないよう「トライは一人2回まで」と独自のルールを決めて、 “ 激坂シール直登選手権 ” を行っています。

ちなみに2回のトライで登り切れなかった人はスキーを脱いで歩いて登ります。
私はスクール代表のプライドにかけて涼しい顔して1トライで登り切りますが、実はアキレス腱切れそうです(笑)。

バカバカしいお遊びです。もうすぐ鳩待峠だと言うのに何やってんだか。

IMGP8100私たちの至仏山ツアーでは鳩待山荘に泊まります。

初日のツアーが終わった夕方。ほんのりピンク色に染まっていく至仏山を眺めながら山荘前で “ 反省会 ” と言う名の打ち上げをします。
・・・誰も反省などしていませんね。

暮れていく山を眺めながらツアーを振り返るこのひと時。
春のツアーはこれが幸せなのです。