
快晴! 風はまだ強いものの絶好のツアー日和です。今日は南八甲田の櫛ヶ峰を目指します。
櫛ヶ峰にも毎年出かけています。あの大斜面は南北合わせた八甲田の中でまちがいなくナンバー1。歩きは長いですが、その長い歩きもテレマークなら楽しめます。そしてあの大斜面!あれは麻薬です。毎年行かずにはいられません。
← 傘松峠から歩き始めます

8時に酸ヶ湯を出発。タクシーを傘松峠で下りて、稜線を目指します。
針葉樹の合間を縫って登ります
滑っても楽しいところです →

緩急を繰り返しながら稜線直下まで登り、稜線の北側を駒ヶ峰と櫛ヶ峰の鞍部目指して進みます。この辺りは地形図を見ると湿原になっているところ。夏には絶対に歩くことができない場所、そこを歩いているのが幸せです。
← 向かって左側が広い斜面になっているのが駒ヶ峰
ここも後で滑ります

駒ヶ峰から続く小ピークと櫛ヶ峰の鞍部に出て早めのランチタイム。ぽかぽか陽気だと櫛ヶ峰山頂でお昼にしますが、風が強いときは下で食べてしまいます。
正面に櫛ヶ峰が! あれを滑るんだよ~♪ →
櫛ヶ峰は大斜面の右側を登り、尾根に上がります。山頂からまっすぐに一番長く滑れるラインは登らず、滑りのために残しておきたい。そう登るのが自然だと思うのですが、数年前にこの大斜面のど真ん中をジグザグ切って登ってくるグループさんがいて、私たちが山頂から滑り出そうとしているのに、滑り出すことができなかったことがありました。
← 尾根に上がると岩木山が!

あの人たちもあそこを滑りたくて来ているだろうに、なぜ滑って一番楽しいラインを登るのだろう? あれは残念でした。
またある年には、私たちが大斜面の登りに取り掛かるころ、先行する登山の大グループが横一列になって、あの大斜面をシリセードで一斉に下りてくるのに出会いました。
大斜面右側を登り尾根に上がりました
山頂は目の前 →

オ~マイガッ!
お願い~残しておいて~
私たちの悲痛な叫びは届かず、一瞬にしてあの大斜面に縦一直線の数十本のラインがついてしまったのでした。
・・・衝撃。
でもそれは仕方ない。先行者の自由ですから。私だって一直線シリセードやってみたいです。
← 今日はまだシュプールのない大斜面を見下ろす
駒ヶ峰、猿倉岳、乗鞍岳と続く南八甲田の稜線

今登ってきた尾根を振り返ると北八甲田のピークが →

眺めを楽しんだらすぐ滑ります。
大斜面にみなさんやや緊張気味。29日の新雪が重深ザラメになり少々難しいコンディションでした。この斜面を滑れる幸せをかみしめながら滑ります。
← 北八甲田をバックに滑ります

櫛ヶ峰を滑ったら、駒ヶ峰までいくつか小ピークを越えて稜線歩きです。これがまた楽しい。
櫛ヶ峰を振り返ります
あれ、滑ったんだよ~(クスッ) →

駒ヶ峰の斜面は傾斜が緩くてリラックスして滑れます。ここだけのために登ってきてもよいところです。
← 左から北八甲田の大岳、真ん中が小岳、右が高田大岳
大岳の前に硫黄岳、石倉岳と続きます

駒ヶ峰の斜面を振り返る →

駒ヶ峰の斜面を楽しんだら、睡蓮沼バス停目指してどんどん下ります。オープンバーンではありませんが、この下りも充分楽しいです。
← 水芭蕉が出始めていました

今夜は酸ヶ湯で夕食をとらず、八甲田ホテルでフレンチのディナーです。
八甲田ホテルではお茶とランチはしたことありましたが、ディナーは初めて。
ツアー参加者たちも毎年ご参加くださっている常連様が多く、たまにはいいねぇ・・・と意見が一致。前夜に急きょフレンチディナーに変更をお願いしたのでした。
一応襟付きシャツに着替えました →

アミューズから始まり、雲丹の前菜、冷製スープ、お魚料理はヒラメ、お肉料理は牛フィレ肉、お魚とお肉の間にお口直しのグラニテ、デザートとコーヒーというフルコース。
今回ご参加の方の中にソムリエ資格をお持ちの方がいらっしゃるので、ワインを選んでいただきました。お蔭でお料理に合ったワインも楽しめました。
櫛ヶ峰へのしっかり1日ツアー。ディナーもしっかり2時間。
充実した長い一日でした。
← 充実ツアーの後に優雅な時間、クセになりそうです